曲の情報
- タイトル「練習曲Op.599 No.79」
- 3/8拍子 変ロ長調 Allegretto
- 作曲:カール・ツェルニー(Carl Czerny)
- テキスト:チェルニーやさしい20の練習曲「30番練習曲集」の前に
演奏のポイント
前半
- 素朴で美しい曲なので、流れを読み取って、表現豊かに弾きたい
- 左は、音のバランスを考えつつ、ただ小さくするだけではなく、右に合わせて少し音を大きくする
- 右は歌わせる。
- 11小節目のスタッカートは、曲調から考えても、鋭くする必要はない。スラーもついているので、どちらかといえば、次の音の前で切れば、のばしても問題ない。その際のクレッシェンドは、やり過ぎると雰囲気が壊れる
後半
- 左がメロディー。左右のバランスをよく意識する。右の和音は小さければいいということではなく、あくまでフォルテだ。
- 左がメロディーの部分は、一旦、音が下がっていくが、後半に向けて上がっていくので、音を少し強くして少し盛り上げるといい。フォルテから始まっているわけだから、一旦、小さくして、また大きくするイメージ
- 右の和音は、スタッカートのように短くなるイメージではなく、テヌートのようにギリギリまでということでもない。ほどよい長さで。
- 右のメロディーになり、sfをどうするかが問題だが、特に目立たせる必要もなく、大きめの音からdimしていけばいい。
- 音の方向に合わせて、クレッシェンドとディミヌエンドを繰り返しつつ、曲の終りに向かう
- 曲の終わりよりも、少し前に、すでにpがあり、dimするように指定されている。あまり早い段階で音を小さくするとdimが利かないし、音が出ない可能性もある
- 最後の左の重音は、大きな音が出ないように、そして音がばらけないように集中する
練習のコツ
前半
- 左の保持音は、うまくいかない場合は、一小節ごとに2音とも切って、次のフレーズに入る時に力が入らないように脱力の練習をする。特に保持する必要のない音までのばすことのないように。
- 右は歌わせる練習を中心に。
- 右に保持も出てくるが、難しくはない。のばす音より切る音を注意しよう
後半
- トリルはゆっくりとするなら、1拍(8分音符)に対し2つずつ入れ、終わる直前、2拍目を3連符(ファソファ)3拍目で後打音(ミファ)を入れる、または3拍目で詰め込んでもいいが、であればもっと細かくトリルを打てばいい。トリルになれていないのであれば、まずはゆっくりで練習するのがいい
- いずれにしても後打音は、3拍目(左がシ♭)で入る
- 装飾音は、4指が白鍵、3指が指が黒鍵で、転びやすいので注意。これは前打音で左手のラのときにミ♭がくるように。また装飾音はきつい音を出さないように注意
音楽用語
- 音楽用語
- 意味
- Allegretto(アレグレット)
- やや速く
- <(cresc. クレッシェンド)
- だんだん強く
- >(dim. / dimin. ディミヌエンド)
- だんだん弱く
- p(ピアノ)
- 弱く
- cantabile(カンタービレ)
- 歌うように
- f(フォルテ)
- 強く
- sf(スフォルツァンド)
- 特に強く
- smorz.(スモルツァンド)
- だんだん遅く、消えるように
演奏について
スタッカート、結構、鋭い…。後半、右手の和音、うるさい。小さくして方がいいかも笑。トリルも、もっとdim.出来ていると思ったけど、何ならcresc.気味。もうちょっと軽やかな感じだったはずですが、マイクのせいか、実力か。
また解説とは違う演奏をしてしまった笑。