コンサート用に楽譜を製本する

人前で演奏する場合、暗譜をしていても、楽譜は持ち歩きましょう。ただし、本のままでは重いし、いざというときに該当のページを開くのも手間取りストレスになります。個人利用として、楽譜をコピーし、台紙をつけるといいでしょう。

コンサートなどで使う場合、特に注意して楽譜を管理しましょう。声楽の伴奏をしていたとき、3ページほどの短い曲でしたが、演奏途中に客席の最前列までヒラヒラと飛んでいきました。「楽譜って飛ぶんだなぁ」と思ったものです。暗譜していない時に限って、そういうことが起こるのです。親切なお客さんが舞台の上まで運んでくれて、譜面台の横に置いてくれました。「ありがとうございます!でも開いて譜面台に置いてほしかった!」と思ったものです。

また、ポップスの方のアコースティックライブみたいなイベントでピアノ伴奏を頼まれたときは、ページが20ページほどあり、蛇腹折りにしていたら、最初の譜めくりで手元が狂って飛ばして、楽譜が全部開いてしまい、客席の最前列まで楽譜のカーペットができました。司会者に、「お経でも読むんですか」と笑われました。

舞台は、空調の関係で、風があります。そのため、枚数が少ないと場合、ペラペラのままでは、楽譜が風で飛んでしまうことがあります。作り方のきまりはありませんので、各自工夫して作ります。

幼稚園の頃、初めての発表会で、先生から曲を渡された翌週、台紙に貼らずにレッスンに行ったら先生が、烈火のごとく怒りまして、「発表会には出なくていい」と言われました。レッスンが終わってから母親に伝えたところ、「画用紙に貼って謝ってきなさい」と言われ、その日のうちに先生のところに見せに行って、許してもらった経験があります。考えてみれば幼稚園のころなのに、一人で通っていたんですね。今とはずいぶん違います。昔のピアノの先生は、何かよくわからないですが、かなり怖いというか厳しかったですよね。

アイキャッチ画像にしているのは、その幼稚園のときに製本した楽譜です。結局は、発表会のときは暗譜で演奏しますので、本番用の製本というわけではありません。この楽譜を見るたびに、怒られたときの記憶、製本して先生に見せに行った時の記憶が蘇り、楽譜の扱いの大切さを思い出します。

昔の先生が何であんなに厳しかったか。それは、厳しく指導しても、将来、舞台上で楽譜をヒラヒラ飛ばしちゃうボケーっとした奴がいるからでしょう。では、製本の方法をご紹介します。

サイズ

自分が見やすいと感じるサイズが一番だが、演奏会では譜面台からはみ出していると見た目も悪いし、ページ数が少ないと風で飛ばされることもある。B5サイズ(見開きB4)が、ピアノの譜面台には合っているが、A4に見慣れていると音符が細かく感じるのが難点。

4ページ(見開き2ページ)以下

ピアノの場合、4ページまでは、譜面台で開いた状態で置くことができる。5ページも置けないことはないが、はみ出すし、安定しない。そもそも端の音符が見えないので注意が必要。

ページが少ない場合は、楽譜が飛んでしまうことがよくある。風で飛ばされないように台紙を貼ろう。

4ページの場合
    1. A4・B5の場合は、蛇腹折り
    2. A3・B4(見開き2ページ)の場合は、画用紙にそのまま貼りつけて巻き4つ折り

※使いやすいなら、何でもいい

2ページ/3ページの場合
    • 2ページ(見開き1ページも同じ)の場合は、2つ折り
    • 3ページ(見開き1ページ+1ページも同じ)の場合は、3つ折り

※使いやすいなら、何でもいい

5ページ以上

本と同じように製本するが、ホチキス止めや両面印刷を使った製本印刷は、譜めくりが難しいのでお勧めしない。台紙に関しては、風があっても枚数が多いので風で飛ばされにくい。心配であればつけておこう。

蛇腹折り

個人的には、長い曲を1曲演奏する場合は、テープできちんと止めた方がいいと思うが、短い複数の曲を演奏する場合、蛇腹にすれば、3ページ、4ページの曲を見開きにできるので、譜めくりを減らすことができる。セロテープは時間がたつと変色して粘着力が落ちることがあり、製本テープは、少し硬い。紙テープがお勧めだ。

テープ製本

ある程度の長さがある場合、蛇腹折りしたものをテープでとめる方法。蛇腹折りの際は、セロテープは時間がたつと変色して粘着力が落ちることがあるので紙テープがお勧め。背表紙には、製本テープか紙テープを使うといい。

作り方は、蛇腹折りにしたものに、背表紙をつける。

のり製本

見開き印刷の場合、裏面をのりでくっつけることで、しっかりした楽譜ができる。最初は、重さもあり折り目をきちんとつけておけば、譜めくりもしやすいが、時間が経つにつれてのりの部分がシワになる。のりをつけ過ぎだと考え、薄く塗ると剥がれる。また、のりを節約して端だけに塗ると、塗っていない真ん中の部分は膨らんでくる。

ちなみに僕が先生に怒られた思い出の楽譜は、のりで貼り付けたものだ。

作り方

基本は、蛇腹折りにして、本みたいにする場合は、背表紙になる部分をテープでとめる。順番を逆にしないように注意しよう。

STEP1 楽譜の順番を確認する

1枚目が上にくるようにして置く

STEP2 折る(見開きの場合)
    • 表紙をつける場合は、谷折り
    • 表紙をつけない場合は、山折り

あとで、折り目を逆にすることもできるので、神経質になる必要はなく、とりあえず折り目をつければいい。

STEP3 楽譜をひっくり返し、最後のページからテープを貼る(蛇腹折り完成)

最後のページから作るといい。とりあえず、ひっくり返す。

1番上に来ている最終ページを左側に、その次のページを右側にしてテープを貼る。セロテープは、変色して色が楽譜に移ることがあるので、紙テープの方がいい。蛇腹のまま使うときは、上から下まできちんとテープを貼ろう。本のようにする場合は、見えないのでいい加減でいい。

最初のページまでテープを貼ったら、しっかりと折る。最初のページが無地がいいのか、いきなり楽譜を表示させるのか気をつけよう。

蛇腹折りの場合は、ここまでで終了。表紙や台紙をつけて、安定するように工夫しよう。写真は、面倒なので最初と最後のページだけ画用紙を貼り付けた。

STEP4 折ったら背表紙部分に製本テープを貼って終了

折って背表紙をつけたら終了だが、折る際は、表紙を無地にするのか、表紙部分から楽譜を表示させるのかをしっかり考えよう。写真では、いきなり楽譜を表示させている。

あとは背表紙部分に製本テープを貼って終了だ。※ちなみに写真で使っているのは製本テープではなく、ただの紙テープ。

表紙をつけたい場合は、折りを逆にすればいいが、見開きの場合は、半分に切って、テープで貼った方がいい。その方が、めくりやすいし、めくった後に元に戻ることもない。折った部分を開いたり閉じたりすると、うまく開かず、ページが元に戻ってしまう事があるので注意しよう。

ちなみに、とあるコンサートのとき、ピアノトリオでの出演は楽譜を見ていたんですが…。

楽譜、バラバラ・ダラーン笑。結局、だらしない。

ジユン

ジユン練習って最高!

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東京都出身。仕事は、ピアノ教えたり、たまに弾いたり、曲を書いたり。ピアノ好きだが練習は大嫌いであまりしない。そのため、演奏はミス多め。好きな言葉は、「かゆいところはかゆいまま」。好きなスポーツは野球。ニックネームは、兄貴だけが使う呼び名、由来は謎。
年齢は、理由もなくなんとなく内緒にしていたらどんどん言いづらくなって、いまだなんとなく非公表。

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